Hyper-V 2.0 上の仮想マシンで NLB を構成できない・・・そんな時

ひと目でわかる Microsoft Windows Server 2008 ターミナルサービスを読みながら、 R2 とかで遊んで検証しています。
第8章を読みながら TS セッションブローカ(R2 では RD 接続ブローカー) 試していたところ、なぜか NLB を構成できない orz
ipconfig を実行すると、IP 設定が消失しており、ネットワークで通信ができない状態です。NLB 設定を削除すれば元には戻ります。
イベントログ(システム)を見ると以下のようなログが記録されます。

ソース:NLB
イベントID:12289
レベル:エラー
説明 :
2 の構成の更新は、アダプター{xxxxxxxxxxxxx} で状態 0x8004100a で完了しました。情報ログの内容:
"ts01.contoso.local" の NLB マネージャー" から 2 の更新を処理しています
更新を開始しています...
NLB バインドします...
バインドの操作は成功しました。
クラスターの構成を読み取れません
更新は失敗しました。状態コードは 0x8004100a です。

ソース:NLB
イベントID:53
レベル:エラー
説明 :
NLB クラスタ[192.168.0.10]: MAC アドレスの動的な更新をサーポートしていないため、アダプター'{xxxxxxxxxxxxx}'に接続できません。この機能をサーポートしているネットワークアダプターに置き換えてください。

結論から言うと、仮想マシンネットワークアダプターにある[MAC アドレスのスプーフィングを有効にする]のチェックボックスを有効化(初期設定は、無効)すれば、NLB を構成できます。
この設定は Hyper-V 2.0 から追加された機能の為、情報はあまりないようです。

名前から判るとおり、セキュリティ対策の一環で追加された機能ですから、設定の変更に際しては検討が必要です。

ひと目でわかるMS WINDOWS SERVER2008ターミナルサービス (マイクロソフト公式解説書)

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このシリーズは、基本的なオペレーションやその技術背景を抑えてるので、初学者がとっかかりとして勉強するのに最適の書籍です。
しかしこの本だけの知識では、構築や運用を行うには不十分なので、これを起点に TechNet 等の Web ドキュメントや Windows Server 2008 のオフィシャルマニュアル等を読み進めば良いでしょう。
初心者が Windows Server 2008 のオフィシャルマニュアル等にいきなり取り組むよりも、早く理解できるのではないでしょうか。
願わくば、価格がもう少し安ければ・・・