日本経団連の移民受け入れ策は亡国の政策 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] (日経BP)

個人的には、ある基準(これを書くと人非人と言われかねないので)を満たす少数の外国人受け入れ(米国のグリーンカードのようなもの)には同意できますが、経団連経団連のいう移民の受け入れには反対です。

報告書では、例えば看護師の受け入れを想定しているが、どんな職種であっても労働力の供給が増えれば、賃金が低下するのは間違いない。ただでさえ所得が減ってきているところに、ますます所得が減ってしまうのである。
確かに、単純労働力を入れるかどうかは今後の検討課題としており、明確にはしていない。一方で高度な人材を受け入れようとは書いてあるが、受け入れ態勢が整っていない日本の現状では、高度な人材がそう簡単にくるわけはない。
結局のところ日本に入ってくるのは、単純労働力ではないものの、高度な人材というほどでもない一般的な労働力といったところだろう。そうした労働力をどんどん入れることによって、企業のコスト削減を目指し、企業の経営を安定化させようというのが、日本経団連の狙いなのではないか。

移民とは、当たり障りの名前と少子高齢化という理由を与えた労働奴隷です。移民受け入れ後の次なる目的は、日本人の労働者の低賃金化でしょう。
そうするとどうなるかというと、コメントにありますが、

経済アナリストなだけあってこの分野に関しては良い文書を書いていると直に感じました
1企業だけで労働コストを下げる事は利益をもたらしますが全体で同じ事をしたら国内消費が減り自分の首を絞める事であると企業は気付くべきですね、足元の基盤を無くしてはいくら世界に進出していても企業はぐらつく事でしょう・・・一部の金持ちに対して商売をしているわけではない事に企業は気付くべきと考えます
(AX、2008/11/17)

自分の成功体験を国家の経済政策に当てはめる愚をしているわけですが、経団連の多数を占める輸出主体の企業は、逃げ道があるので困らないからこその提案です。
ところで、人権とか労働者の権利とかにうるさい人たちがスルー力を発揮されているのか不思議でなりません(棒読み)

それから、森永氏の改革案?はイケてないと思う。